就活支援サービスAbuild代表の新井翔太氏に取材!元外資投資銀行出身者が語る就活のエッセンス

  • 2020年11月30日
  • 2020年12月6日
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取材 まつを

今回は、短期間の就活支援サービス”Abuild”を運営されている新井翔太氏に、難関就活試験のポイントやコツについて伺いました。

外資投資銀行という難しい就活試験の選考に通過、そして、過去、新卒採用の選考にも従事し、ESでのふるい落とし、面接、グループディスカッション選考等を担当されてきた新井翔太氏が語る就活のポイント。

面接と言っても、グループディスカッションや面接のポイントなどは書籍で本になっています。まして、今更小手先なテクニックを駆使しても、なかなか選考には通りません。

では、何が必要なのか?その辺りについて、文章で伝わる限りをここではお伝えできたらと思います。新井さん、今日はよろしくお願いします。

新井氏
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
今回取材した方
新井翔太
NINJAPAN株式会社代表取締役。1991年生まれ。京都大学総合人間学部、京都大学大学院人間・環境学研究科卒業後、ドイツ証券株式会社投資銀行統括本部。M&A、株式発行、債券引受等の業務に従事し、カバレッジとプロダクトの両サイドを経験。株式発行においては、通常のPO以外にも、売出・第三者割・新株予約権付社債の抱き合わせスキームも経験。債券引受においては複数の数千億円の案件を担当。その後、新卒採用業務に携わる。ES、面接、グループディスカッション選考等を担当し、起業後は、コーポレート・ファイナンス、アカウンティング、経理、IT、デジタルマーケティング、カスタマーサクセス、人事、採用など幅広い事業領域に従事。

現在は就活支援サービス”Abuild”を運営する就活支援サービスを運営。

1. 就活支援サービス”Abuild”とは? | サービス内容

取材 松尾

今はどういう事業をされていますか?

新井氏

今は就活コーチングのAbuildというサービスを行っていて、いわゆる就活で内定をもらうのみならず、社会人になってからも活躍するビジネスの基礎的スキルもつけるというものです。

単に「教える」のみならず、「コーチング」という部分もつけていて、毎日大切にしているのが「タスクマネジメント」と「タイムマネジメント」でして、自立して主体的に働けるようになって欲しいと思っています。

これを大学生のうちからすることで、就活で生かせるように、そして、社会人になってもすぐ活かせるように、3ヶ月集中でやり切らせるコースを用意しています。

取材 松尾

具体的にはどのようなプログラムを用意されているんですか?まず「教える」という部分では?

新井氏

教えることは就活のステップ。就活を自己発掘、自己決定、自己PRの3つのステップに分けて考えていきます。

自己発掘は過去の自分を発掘していく感じです。

・「過去にどんなことをしていたのか?」
・「どういう思い出があったのか?」
・「どういう人生だったのか?」
・「どういうことで心が動いて、どういうことが嫌だったのか?」

というような過去を思い出して、その理由を考えていくという感じです。

その理由から自分のコアな性格や傾向といった部分にアクセスしていきます。

取材 松尾

コアな部分ですか?

新井氏

はい、例えば、自己発掘では「自分はどんな人間なのか」というイメージをバーっと並べてもらうとか。

これは全部で3ヶ月、合計12週分あるのですが、その中で自己分析をかなり濃く行っていきます。

「具体的にどう変えたのか?」、「どういう影響を与えたのか?」などをかなり細かく深掘りしていきます。

取材 松尾

かなり細かいですね。

新井氏

ここまでやる就活生はいないというくらいあります。項目は35項目、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学までの4種類用意しています。

私が就活をしていたときに結構細かくやっていたので、自身のノウハウがベースになっています。

それに加えて、色々と各社の提供している就活についてかなり細かくリサーチしつつ、さらに自身の採用担当の経験も踏まえた上で、人材会社社長などの専門家の知見を集約しながら項目を用意しています。

取材 松尾

なるほど。

新井氏

最終的にどういう形で人格が変化していったのかなどのダイナミクスを捉えて頂くのが大きなポイントですね。

そのために、マインドマップやライフサイクル曲線など多数の要素が詰まったアビルド・シートを使って、一番効率的で分量があるものを用意しています。

取材 松尾

二つ目のステップである自己決定ではどんな項目を用意されているんですか?

新井氏

自己決定では、家族やプライベート、仕事でどういう働き方がしたいのか、どういう影響を世の中に与えたいのかなど、こちらもかなりの項目を用意しています。

こちらは20代、30代、40代・・・などとそれぞれをどういう未来設計をしていきたいのか、年代別で考える仕組みを用意しています。

それぞれの優先順位とか最終的にどういう風になりたいのかなどをやって、文章化を改めてしていく感じです。

取材 松尾

これなら、エントリーシートも書きやすいですし、面接も話しやすくなりそうですね。これで最後の自己PRですね。

新井氏

はい。記述する際には、就活でよく使う4つに分けています。

一番最大の字数1000字、一般的なエントリーシートの字数の400字、面接で1分以内で喋る用の300字、一番短い回答をしなければいけない時用の100字。

エントリーシートも根本を辿ると、自己PRと志望動機の二つしかないと考えています。

自己PRはどう見せるのか、志望動機は会社との接点。そこを突き詰めていくというのがAbuldの「教える」という部分になります。

取材 松尾

確かに実際に自己分析がはっきりしていて、一度言語化出来ていると、本番の際に急に迷ってしまうってことも少なくなりそうです。

このような部分が教えるという部分ですね。

では、もう一つのコーチングというのは、どのような感じのことをされているのでしょうか?

新井氏

コーチングという部分は他社さんでは考えられないくらい徹底していて、毎日生徒に向き合い、やり取りを通して日々マネジメントしています。

1日1日を毎朝スケジュールを立ててもらい、コーチングを行っていきます。そして、メッセージを密に行っています。

取材 松尾

実際にサービス内のやりとりを一部見せて頂きましたが、かなり細かいですよね。

新井氏

はい。サービスの料金は一見すると、かなり高く見えますが、ここまでやっているところはないと考えています。特にタイムマネジメントの部分は大切にしていて、それが出来るように管理する。

最初はやっていなければ、今日のスケジュールはどんな感じなのかなどを尋ねつつ、それがだんだん自身で出来るようにしようとしています。

 

取材 松尾

このサービスって受けるタイミングとかっていつがベストだと思われますか?

新井氏

基本は早ければベストかなと思います。就活が始まった時に対応しますが、割とオーダーメイドに近い部分があり、完全に塾の授業のように決めてはいるものの、やはり就活の前の方が良いかなと思います。

今は年明けが就活スタートですが、それより前、3回生の初め、あるいは1回生や2回生の方がいいかなと思います。サマーインターンもありますから。

取材 松尾

今すでに色んな就活生を見ていらっしゃると思うのですが、どういう部分が欠けているなと思われるケースが多いですか?

新井氏

今カウンセリングをしている感じでは最初から限界を決めている子が多いなという印象を受けました。最初から諦めているとか、目指してすらいないというケースは、多いなと思いました。

これは社会の課題のように思う部分があって、限界を決めて無謀な挑戦をしようとしない学生が多いですね。

ただ、道を示すと出来るようになっていきます。本当はやれるにも関わらず、そのための方法がわからない子は少なくないなと感じます。

 

取材 松尾

このサービスってどういう経緯で生まれたのですか?

新井氏

過去に後輩などの就活のアドバイスをする中で内定し感謝されることが多くありました。このノウハウを事業化してより多くの学生の将来に貢献できるのではないかなと思い始めました。

当時は今のようにシートとかもなく、その場でアドバイスをするという感じでしたが、今の方がシートや面接の対策など、体制を整えています。

取材 松尾

このサービスの推しってありますか?

新井氏

外資銀行出身の人が運営している就活系サービスはないと思いますし、これだけ徹底して学生をみるところもありませんね。

あと、値段は高く見えるかもしれないですが、コスパとしてはとても良いと思います。かなり細かくコーチングを行うような就活塾は少ないですし、長期的な投資と考えるとパフォーマンスは高いかなと思います。

 

2. 元外資投資銀行・採用担当が語る!就活のポイント

取材 松尾

就活する際に意識していたこととかってありますか?具体的に就活の姿勢みたいな部分、こうしたら上手く行くみたいな部分ってあったりしますか?

新井氏

上手く行くポイントは自信を持って話すですね。人間って固定的なものでもないと思うんです。テンションが落ち込んでいるときもあれば、はつらつとしているようなこともあって、はつらつとして喋られる状態に上手く仕向けていくというのがポイントです。

 

取材 松尾

エントリーシートで意識した方がいいことってありますか?

新井氏

ESはある程度ポイントがあって、その要素を入れられるかがポイントです。ESは自己PRと志望動機が大切なんですが、志望動機の場合、will、can、mustをいれるというのがあります。

自分がどういう風になりたいのかという意思のwill、どういうことが出来て、どういう貢献が出来るのかという可能のcan、なぜこの企業でなければいけないのかというmustで、それっぽくなります。

これが伝えるべきポイントのすべてかなと思います。

取材 松尾

面接のポイントについて、採用担当もお仕事でされていた経験からどういうポイントに気を付けたら良いか教えて頂けますか?

新井氏

普段なら普通に喋れる子が多いのに、なぜか面接で話せなくなる方が多いのですが、その背景には面接ですごいことを語らないといけないと思い込んでしまうという部分があると考えています。

すごいアピールをしないといけないとか、すごい実績がないといけないと思って、空回りしてしまっている人が多いと思います。どうしても、多くの就活生は演説を始めてしまっている感があります。

面接は会話と思っている具合がちょうど良いですね。普通にフランクに喋るくらいが良いです。ビジネスマナーを守るのは当然ですが・・・。

取材 松尾

同時並行で内定を複数持ってしまった場合、内定辞退とかってどうしたら良いと思われますか?
人によっては、「嘘でも良いから御社に行きます」と言えば良いと指摘される方もいますが・・・。

新井氏

私は一番最後に第一志望に受かったんです。それまでに内々定は頂いていて、その際には、人事担当の方に、「第一志望に合格したら、第一志望に行きます」と直接言っていました。

企業からすると、他の企業からのお墨付きがあるということは、その時点で価値が上がるわけです。他でも評価される人なんだと思われたら、むしろ絶対に言った方が良いかなと思います。

ただ、第一志望から受かって御社に行きますと言えるならそれがベストですが・・・。とは言え、「早くしないと他に取られますよ」くらいの感じでいった方が良いかなと思います。

取材 松尾

一次面接のポイントって何かあったりしますか?

新井氏

これは企業によっても異なりますが、一次面接は若手の社員が多い傾向があります。現場でそのまま部下になれるか。一緒に働けるのかという視点で見られることが多いです。

なので、「しっかりと真面目に出来る」、「成長意欲があります」、「言うこともちゃんと素直に聞けます。」、「ちゃんとここに合うのか」という部分が見られる傾向が多いです。

取材 松尾

では、上の面接に行けば、役員面接や社長面接などあると思いますが、その際のコツってどういった場所にあると思われますか?

新井氏

最終とかの役員や社長の場合は、会社の理念や長期的方向性、将来的幹部の可能性になるかを見られる傾向が強いです。

長期的に熱があるのかという部分ですね。

取材 松尾

確かに見られる場所は異なりますね。ありがとうございます。

では、「大学時代に、サークルや部活など大して何もしてきませんでした。自分には何もない、自信がありません。」

そのような場合なら新井さんの場合はどうされますか?

新井氏

選択肢は二つで、「ないなら作る」、例えばイベントを作るとかでも良いと思います。

ただ、全くなくても、もう一つの方法として、「自分らしいポイントを見つける」ってのでも良いと思います。「昔からすごいこだわりがあって」というようなものを自己発掘で発見していくのもありかなと思います。

例えば、機械いじりが得意でとかでもよくて、必ずしも何か大きな実績を残していなくても良いかなと思っていて・・・。やはり企業が求めているポイントは多岐に渡っていますから。

特にすごい数字を上げないといけないわけではないですし、必ずしも継続性がなくても良いと思っています。一番大切なのは再現性で、企業に入ったときに活躍できるかを見るための面接なので、それが透けて見えるようなものであれば、何でも良いと思います。

取材 松尾

結構多いと思うのですが、特に学歴もなく、エントリーシートで落とされ続けて、特に何もなしえていない。そういう感じで気が滅入っている就活生も少なくないと思うのですが、その場合、どうしたら良いと思われますか?

新井氏

Webテストを頑張ることをおすすめします。東大生くらいの点数を取れば問題ないと思います。Webテストはあまり熱心にやっている人は少ないので、しっかりと対策をすると取れると思います。

ただ、そういうレベルの人って、そういう問題も解けなかったりするんですよね。あの問題は中学受験をバリバリやっていると小学生でも解けるような問題が解けるんです。

個人的には一番妥当かなと思います。

取材 松尾

「学生時代に頑張ったことはありますか」って質問は就活では鉄板だと思うんですけど、ここで語ることのポイントって何かありますか?

新井氏

「自分らしさ」が見える部分ですね。自分自身のコアとつながっている部分です。強みとなっている部分です。

取材 松尾

「最後に何か質問ありますか」という逆質問ってよくあると思うのですが、何か新井さん的にこうしたら良いなどってありますか?

新井氏

逆質問はいろんなパターンがあるんですが、逆質問はどちらかというと「熱意や具体的なイメージを語る場」でもあります。

質問内容よりは自分自身がその会社に入る前提の質問の方が良いと思います。入る前提でどうやって働くのかみたいなものを新入社員前提で質問するのがベストであると考えます。

この人は本気で入る気満々だなと思わせることが出来たら良いかなと思います。

取材 松尾

企業研究の方法って何かおすすめの方法はありますか?

新井氏

売上や理念など基本的な部分をはじめとして企業について徹底的にアナリストレポートを書くような感じです。

投資銀行などで会社分析をする際に行うようなもの。それに加えて、よく就活生が聞く、どのようなサービスがあるのか、どういうカルチャーなのか?過去3年くらいの財務情報、売上、営業利益、利益率、ROE(自己資本利益率)などは知っておいた方が良いと思います。

取材 松尾

グループディスカッションのポイントとか伺えますか?

新井氏

根本的には企業でのデモンストレーションなので、プロジェクトなどがあったときにどのように振る舞えるかを見るものです。

なので、役割は何でも良いんです。まとめ役が良いとか言っている人いますけど、決してそんなことはなくて。いろんな意見を言えるアイデアマンとかいないと進まないケースもあります。

取材 松尾

確かに、完璧なこれってものはないのが実情ですよね。

新井氏

はい、本質的にいえば、断言するのは難しいのですけど、例えば30分ディスカッションして、そのゴールに向けて自分の役割を演じられる人が大切と思います。

リーダーがいないなら、リーダー的ポジションになれば良いですし、まとめ役がいないなら、まとめ役になれば良いと思います。

結局は何でも出来るような人が最強って感じですね。

取材 松尾

まさに当意即妙という感じですね。

少し話が変わりますが、新井さんが採用担当などをされていたときに、落ちている就活生の特徴ってどういう部分が最も大きかったですか?

新井氏

採用人数によっても基準は変わると思うんですが、外資系だと人数が少ないので、落とすというよりは「受かる人しか上げない」というスタンスです。

なので、落としている人はパッとしないとか、普通だったら落としていました。この普通というのは一般の就活生として普通な人を落としていました。

「体育会系で、自分は頑張って、全国目指していました」って人なら、普通に落とすことは少なくなかったです。全くこれだけでは光らないんです。

取材 松尾

光る人っていうのは、どんな感じでしたか?もしも具体的な人の事例とかあれば教えていただきたいです。

新井氏

自分で考えている人かなと思います。こうしたらうまくいくのではないかと仮説を立てて、行動までしている人かなと思います。

具体例としてはありきたりなことを語っていないって部分です。これは「面接官の好み」も深く関わる部分でもあるので、一概には言えないんですよね。

一人あげると、アイドルをしていた子です。自分でアイドルをしていて売れるために考えてしていて、そこをやめた後はプロデュースに回っているというような感じでした。

そこまでかわいいとかってわけではなかったのですが、ただ踊りをいわれてやらされているのではなく、自分でよく練って考えている部分が強かったです。

後はエネルギーがある人です。エネルギーがある人って深く何かを突き詰めたり、行動したりすると思うんですが、そういうのを感じ取れる人ですね。

このエネルギーはオーラからですね。声が大きいか、小さいかだけでもかなり印象は変わりますよね。もちろん、大きいだけではダメですけど・・・。とは言え、エネルギーが大きい人って、やはり、何か伝わってくるものが違うかなと思います。

取材 松尾

学歴コンプレックスがある人は多いと思いますが、学歴って就活で意味は結構意味があると思われますか?

新井氏

学歴は学歴に意味がないって言うためには、学歴は必要だと思います。学歴がない人が学歴は要らないと言ったしても、負け犬の遠吠えにしか聞こえないって一面はあると考えています。自分の場合は名門の甲陽学院や京大だったんですが、レベルの高い人たちと出会えたのは良かったです。

ただ、多少受験偏差値が変わるくらいなら、就活においては正直あまり変わらないように思います。例えば、東大京大と慶應早稲田がそこまで変わるかと言えばそこまで印象は変わらないかなと思います。

3. 元外資投資銀行内定者の就活の過去

取材 松尾

大学時代に何か就活の対策はされていましたか?

新井氏

学部のときは特に対策はしていませんでした。ほぼやっておらず、大学は就活するためにあるものではないという反発心がありました。理由としては大学院に行くことを決めていたからです。

なので、その時間をせっかく大学生という時間があるのに、それを就活に向けるというのは、「どこか頭悪くない?」と思うような時期がありました。

なので、あまり大学時代は就活のことを意識していたわけではありませんでした。基本は面白いと思ったことをやるという感じでした。

 

取材 松尾

大学院時代に何か就活の対策はされていましたか?研究とかが忙しくてあまり時間がないような感じもしますが・・・。

新井氏

いえ、拘束される時間が少なかったです。文系の院だったので、授業も少なかったので、自由に自分の好きに勉強が出来ました。

ただ、博士を狙っていなかったので、M1の時にサマーインターンで外資系投資銀行やコンサルなどを色々と見ていました。

そこから私は1年アメリカに留学に行きました。この時の目的が就活よりでした。過去あまりビジネスよりの勉強はしていませんでしたので、そういうビジネスや経済的な勉強のためという感じです。

取材 松尾

ビジネスの勉強って具体的にはどんな感じのものをされるんですか?

新井氏

アメリカでもコンサルの授業を取りました。実際にスーパーマーケットに対してコンサルティングするというようなこともやったのですが、ただ、あまり面白みを個人的には感じることが出来ませんでした。

具体的には自分たちのした提案が無意味に感じてしまって。色々とデータを使って示しても、クライアントに受け入れられなかったら、通らないわけで・・・。

その過程を当時はあまり面白みを感じられなかったこと。あと、今のコンサルっていうのは面白い時代は過ぎたよと言われたんです。大前研一氏や堀紘一氏とかの第一世代とかはMBAの知識とかを使っていたら良かったのですが、そこからコンサルの知識が浸透してきました。

ただ、今は第四世代と言われていて、実行フェイズと言いますか、コンサルの知識っていうのが広まってしまった感があって。

取材 松尾

確かに、マッキンゼーをはじめとしたコンサルティング系の知識って結構世に出回っていますから知っている人も多いですよね。

新井氏

別に、3Cとか4Pとかの知識面の部分はコモディティ化して価値がなくなっていますし。事例も調べたら出てきますし。

戦略を考えるのも、コンサルをやっている人が戦略コンサルっぽいことをやるケースは少ないなと。そこで、コンサルは違うかもと思っていました。

そんな時に、金融の勉強をしていて、これが合理的で面白かったです。コーポレートファイナンスとかが好きで、将来のキャッシュフローから現在価値を見るという。将来どこだけ価値を上げられるのかに注目するのかっていう未来思考なところに興味を持ちました。

4. 外資投資銀行ってどんな仕事?入社後のリアル

取材 松尾

外資銀行っていうのは入社をした場合、どんな感じでお仕事に入る感じなんでしょうか?

新井氏

研修が1週間くらいですね。その後、4月の後半から案件に携わって、その案件が2兆円くらいで、結構えぐかったです。

最初は資料作りや分析作り、コピー取り、場所取り、ミーティングセットや議事録を取ったり、色々とすべてする感じです。

チームで行い、上から振られたりということが多いです。常に案件はいくつか抱えていて、仕事を同時並行で行う必要があるので、大変という感じです。

取材 松尾

出社時間とか退勤時間ってどんな感じなのですか?

新井氏

8時45分に出社で、終わりは日によりますが24時は確実に超えました。23時なら早い方です。

取材 松尾

外資銀行ってどういうタイプの人が多かったですか?

新井氏

共通していることとしてはある程度の向上心がある人ですね。「上昇志向」とか「上に行きたい」とかって人が多いです。

「東大って一番上だから行きたい」みたいなものと似ていると思います。東大に魅力があるかどうかはおいておき。

一般的には外資銀行というのは、就活の難易度的にはかなり難しいので、そういう部分に行きたいという人は多いかなと思います。

 

取材 松尾

やりがいとかって感じやすいのでしょうか?

新井氏

やりがいがあるのは、案件がしっかりと当初の目的を成就したときですね。ある案件が終わったときに、深夜社内でシャンパンを開けて乾杯するとかですね。

 

取材 松尾

どういうものを販売されていたのですか?

新井氏

M&Aとか株式公開、債券引受のアドバイザリーなど、金融商品を売るというよりはファイナンシャルアドバイザーとしてのサービスを販売していました。

取材 松尾

外銀で今活きていることって何かありますか?

新井氏

ハードワークできる処理能力くらいです。実際のスキルとかは特に今の起業とはあまり繋がってはいないかなと思います。

仮に普通の外銀出身者を今の会社で雇うかといわれると雇いません。というのも、年収がそもそも高いので採用が出来ないというのはありますし、その能力が活きるかと言えば必ずしもそうではないからです。

ベンチャー行く人は年収下げる覚悟がある人くらいですね。

取材 松尾

外資銀行に行きたい人向けのアドバイスはありますか?

新井氏

タフであれ!ですね。

取材 松尾

確かに長時間勤務だとタフさは必須ですね。

5. 就活生が絶対にやっておきたいたった一つのこと

取材 松尾

今の就活生向けに何かやっておいた方が良いことってありますか?

新井氏

恋愛かなと思います。仕事もプライベートにかなり影響を受けます。外銀とかの周囲を見ていると、だんだん虚無的な恋愛になっていくんです。

またよくわからない女性が泊まる・・・とかって感じで。ただ、心から通じない傾向が強いかなと思うんです。

お互いに「良い人だな」って感じで思うことは出来るんです。女性は「若いのに頑張っていて、かつお給料もある程度よくて優秀だ」ってなって、付き合う分にはそこまで難しくはないかなと思います。

ただ、本当に心から通じているのかとか、柔らかい部分をお互いに分かち合うかって言われると、そんなことはないんですよね。

半年くらいすると、どうしてこの人と付き合っているのかなって思うようになったりして・・・というような感じになりがちです。

すると、理想を追って、見つからず、ずっと結婚できないってことになりがちかなと思います。よく大学時代のカップルが多いかなとは思いますね。社会人から付き合って、上手くいくケースは少ないのかなと。もちろん、上手くいくケースもあるでしょうけどね。

取材 松尾

就活と恋愛の関係って?

新井氏

就活は一種の結婚だと思っていて。基本的には一つの会社に就職するわけなので。入社は一つしかできないので。

その結婚までは色んな相手にアプローチして良いと思います。もっと仲良くなろうとか。

取材 松尾

確かに、先ほどの硬くならず、フランクに話すって部分にも通じますね。

新井氏

そうですね。この子と思って直球でいくのもありかなと思います。

まとめ

今回はNINJAPAN株式会社代表取締役の新井翔太氏に就活に関する話を色々と伺いました。

 

就活は多くの人たちが通るルート。この就活というのは「恋愛」と似ているのは紛れもない事実であり、その恋愛を成功させるために出来ることとして、

 

  • 自分自身で限界を決めないこと
  • 正しい道筋にしたがって努力をすること
  • 自分自身で深く考え、とにかく行動をすること

 

以上の3つが就活を乗り切る上で大きなポイントだと考えられると思います。

 

この中でも、特に正しい道筋に従ってという部分は就活生の立場からすると、本当に合っているのかどうかいまいちわからない方も少なくないと思います。

こういう時は、すでに経験をしている人の声を参考にするのも一つだと思うのですが、そのような場合は、新井氏が提供する就活支援サービス”Abuild”を利用してみるのもありかもしれません。

面接やエントリーシートなどで答えるべきポイントというのは、やっている本人からすると、自身の間違いには気付きにくいものです。

そのような部分に気づくきっかけとして本サービスを利用してみることで、今まで見えなかった別の視点、内定を手にする上で必要な視点を手にできるかもしれません。

 

もしも新井氏が運営する”Abuild”を受講されたい場合は、こちらの公式ページも参考にしてみてください。

>> Abuildの公式サイトはこちら

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仕事は、誰かが喜ぶきっかけを作るものです。
「誰かの役に立ちたい」というポジティブな想いは、社会をより豊かにすることが出来ます。

「こうしたらお客さんが喜んでくれるのではないかな?」
「こうしたらもっと便利に感じてもらえるのではないかな?」

このように考えながら仕事をすることは、とても素敵なことで、相手のことを思い行動することで、社会はより良いものになります。


ただ、残念なことに、必ずしも満足のいく仕事にたどり着けるわけではありません。
自分に合った仕事でなければ、
いくらあなたに素晴らしい力があったとしても宝の持ち腐れになります。

人生の3分の1以上の時間を費やすと言われるように、
人生の満足度は仕事の満足度と比例すると言っても過言ではありません。
そんな仕事のミスマッチを少しでも減らしたい。

私たちは、多くの人に自分にあった仕事を見つけるための情報をわかりやすく伝えることで、
仕事で後悔する人たちを減らしたいと思っています。

そして、自分のお仕事に誇りを持ち、誰かを笑顔にすることが出来る、そんな社会を作っていきます。
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